秋津野未来への挑戦−地域づくりは 地域力の問題だ

●地域づくりは 地域力の問題だ

秋津野塾の活動は、1年を通じて展開される。柱のひとつが、季節とともにおこなわれる行事・イベント である。春の花まつりは、毎年3月下旬から4月上旬におこなわれる。子ども会からの発案 がきっかけであった。
 花を植え育てるのは、花の会、秋津野コーラスの団員を中心とするボランティアグループである。毎年2月に入ると、河川敷にある夢東公園の園地を整備し、パンジーやビオラなどの四月に咲く花を植え込む。花の苗の費用は、秋津野塾が負担する。堤防の1部もふくめると、花を植える面積は「テニスコート10面ほどに相当する」広さになる。花の会の会員にはだれでもなれる、「各団体を通して呼びかければ、 またたくままに ひ とが集まる。ですから、会員数は数えてもいません」、実行委員長杉 若栄一さん(1936年生 )はこう説明する。3月末から4月初めにかけて、子ども会が前年の秋に植えたチューリップが満開になり、花まつりの会場を彩 る。「地域を花で飾ろう、花を植えて、多くのひとたちに楽しんでもらいたい、その気持ちだけです」、杉若さんはボランティアグループの思いを代弁する。
 
 八月の夏まつりは、盆踊りと夜店である。古くからこの地方に伝わってきた盆踊りは、こどもたちにふるさとの思い出を刻み、三世代が交流し、さらにもともとの住民と“新居住者”が交流する場となっている。高尾山の山肌に、電球を連ねたライトアップによって「人」の字型の文字が浮かび上がるのも、そのときである。
 
 上秋津の1年を締めくくるイベントが、毎年12月に開かれる高尾山登山マラソンである。参加者は、高尾山の山道を一気に駆け上がり下ってくる “心臓破り”のコースだ。健脚の参加者が速さを競う一方で、老若男女が思い思いのペースで走ったり、歩いたりする種目もある。11回目になった2003年の大会には、約900人が参加 した。そのうち、4割近くは市外からの参加者である。「各種団体が集まることでイベントが開催でき、動員態勢がスムーズにできるようになった」という声が聞かれる。楠本さんは、地域に目を向ける住民が増えていると言葉 に力をこ めた。「地域 にたいす る住民の意識、協力態勢はかなり高くなった。ほかの地域に自慢ができる点です」秋津野塾の活動は、1年を通じて展開される。柱のひとつが、季節とともにおこなわれる行事・イベント である。春の花まつりは、毎年3月下旬から4月上旬におこなわれる。子ども会からの発案 がきっかけであった。
 花を植え育てるのは、花の会、秋津野コーラスの団員を中心とするボランティアグループである。毎年2月に入ると、河川敷にある夢東公園の園地を整備し、パンジーやビオラなどの四月に咲く花を植え込む。花の苗の費用は、秋津野塾が負担する。堤防の1部もふくめると、花を植える面積は「テニスコート10面ほどに相当する」広さになる。花の会の会員にはだれでもなれる、「各団体を通して呼びかければ、 またたくままに ひ とが集まる。ですから、会員数は数えてもいません」、実行委員長杉 若栄一さん(1936年生 )はこう説明する。3月末から4月初めにかけて、子ども会が前年の秋に植えたチューリップが満開になり、花まつりの会場を彩 る。「地域を花で飾ろう、花を植えて、多くのひとたちに楽しんでもらいたい、その気持ちだけです」、杉若さんはボランティアグループの思いを代弁する。
 
 八月の夏まつりは、盆踊りと夜店である。古くからこの地方に伝わってきた盆踊りは、こどもたちにふるさとの思い出を刻み、三世代が交流し、さらにもともとの住民と“新居住者”が交流する場となっている。高尾山の山肌に、電球を連ねたライトアップによって「人」の字型の文字が浮かび上がるのも、そのときである。
 
 上秋津の1年を締めくくるイベントが、毎年12月に開かれる高尾山登山マラソンである。参加者は、高尾山の山道を一気に駆け上がり下ってくる “心臓破り”のコースだ。健脚の参加者が速さを競う一方で、老若男女が思い思いのペースで走ったり、歩いたりする種目もある。11回目になった2003年の大会には、約900人が参加 した。そのうち、4割近くは市外からの参加者である。「各種団体が集まることでイベントが開催でき、動員態勢がスムーズにできるようになった」という声が聞かれる。楠本さんは、地域に目を向ける住民が増えていると言葉 に力をこ めた。「地域 にたいす る住民の意識、協力態勢はかなり高くなった。ほかの地域に自慢ができる点です」。